hospital resident (=病院に住んでいる人)

読んでくださっている方々、お久しぶりです&ありがとうございます。

日付カウンターを見てみたら6ヶ月ぶりとかいうことだそうです。

さぼり癖とはこのことです。

 

さて、一部お知らせしていましたように4月から地元・宮崎を離れ、東京で新たな生活を始めています。

聖路加国際病院に採用いただき2週間弱の長いオリエンテーション(モラトリアムの延長戦)がたった今終わったところです。

明日から救急部勤務とのこと。

学生としてきたところが最初の勤務なんて縁を感じますね。

 

さて、この2週間は同期とだいぶ遊びました(おかげでまた太りました)。

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一人ひとりが個性的で、飲み会も大好きなあたりブランド病院のイメージを悪くする変えてくれるかも。

でも、ふざけた話をしているのに、ぽっとアツイものを出すんです。

根底に芯のある強い人たちなんだなと思います。

厳しい環境に自らやってきたわけですからねー。

 

そして、みなとても優秀。

USMLEやIFの話が共通語として通じます。

早く帰りたがりません笑 

いい医者になりたい!というオーラがにじみ出てます。

おれにとってはおっそろしい環境ですね。

 

まだ病棟に入ってすらいないのに、彼らのような同期を得ただけで来て良かったと感じます。

ホントです。ウソじゃないです。

人事課にも、教育センターにも、上級医にも「死ぬなよ!」と励まされる病院なのに。

彼らのお陰で今のところ後悔はみじんもございません。

 

これから、少しでも刺激を与える立場になれるように、しゃにむに!頑張ってまいります。

 

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「社会人=責任ある立場」ということで、これからは好き勝手SNSやブログをやるわけにもいきませんね。

忙しい研修生活ですが、気が向いたらまた更新したいなぁとは思っておりますので。

その時はぜひお付き合いを。


Die young

"If I die young, bury me in satin

Lay me down on a bed of roses

Sink me in the river at dawn

Send me away with the words of a love song"

 

悲しすぎるほどに綺麗な歌、久しぶりに聴いた。

 

本当に自分にとって大事なつながりってなんなのかと考えたりする。

あまり人付き合いが上手くない自分。

これまでの人生、ずっと浅い付き合いしかできていないような嫌悪感にとらわれたり。

 

So put on your best, boys, and I'll wear my pearls.

 

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Though the story never ends

"Five hundred twenty five thousand six hundred minutes


Five hundred twenty five thousand moments, oh dear


Five hundred twenty five thousand six hundred minutes

 

How do you measure, measure a year?"

 

名ミュージカル「Rent」の代表曲。

BGMで流してたらたまたまYouTubeで引っかかってきた。

誰しもが一度は耳にしたことがあるのでは。

 

このミュージカル、テーマがHIVだったりセクシャルマイノリティであったりと考えさせるものが多いみたい。

2005年の映画もオリジナルキャストがそろいぶみの実力派とのこと。

卒試がひと段落したら観てみようか。

 

"In daylights, in sunsets

 

In midnights, in cups of coffee"

 

この歌詞のリズム感が好きだ。

 

最近、自分の能力の低さに絶望することが多い。

むしろ毎日1回は必ずやってくる。

その時間帯には、いいことはなかなか考えられない。

今日はかなりひどかったな。

謝らないといけない人もいます。

 

特に将来性も定まらず、来年からの行先も決まらず、自分の能力は低い。

毎日どん底ですが。

ほんの少しでも前向きになれる瞬間、を大切にしたい。

1日に 「1/525600分」 だったとしても。

 

 

Life's more painless

5月以来の更新。

アメリカで書いて以来か...。

 

帰国からはや4ヶ月。

あっという間に、実習もマッチングも終わって卒試に突入。

この間もいろいろあったなー。

 

とにかく今の問題は、成績が悪すぎること。

去年の冬先からUSMLEに焦点を絞って日本の国試は無視してきたけど、まあ偏差値50は取れるでしょと高をくくっていた。

結果、夏の模試で惨敗。

理由としては、First Aidだけの勉強は自分にはレベルが高く、知識がしっかり定着していなかったこと。

言葉は分かるが、何かは分からない。

これは国試の勉強と並行しはじめてから気づいたことで、今まで時間を無駄にしてきた感がなんともやるせない。

マッチングでも筆記試験があったとこもあり、これで落ちたら自分を恨むかもしれないな。

 

けど、嘆いても始まらない。

 

まずは合格安全圏への勉強を最優先。

ちょうど卒試中だというのもあるし、「国試でも使えるように」というのをテーマに。

特に臨床はしっかりやらないと。

 

7月末からいろいろとイベントはありつつもかなり勉強してきた。

8月20日に帰ってきてから、部屋にこもり始めてもう1か月。

なかなか成長を実感できないなか、体調はおかしくなりつつある。

崩さないようにするのも自己管理の1つ。

 

ということで。

久しぶりに温泉に行ってきた。

どんだけ効果あるかわからないけど…。

効いてくれー。

 

"Life's more painless
For the brainless
Why think too hard
When it's so soothing?"

 

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久しぶりにみた青島はすばらしい秋晴れだった。

 



You're leaving California

April 2nd Saturday

 

ホストファミリーは朝早く出てしまうとのことだったので、それに合わせて起きてお別れのあいさつを。

不規則なスケジュールにも配慮してくださり、大変助かりました。

ありがとうございました。

 

どんな時間に帰ってきても出迎えてくれた番犬Peanut。

おばあちゃん犬らしいけれど、また戻ってくるまで元気でいて欲しい。

 

カリフォルニア最後はSanta Monicaを少し観光。

1か月間、あまりビーチとか行ってなかったので最後にそれらしいことできて良かったかな!

 

13年前に家族で来た時にロブスターを食べたレストランが今でも記憶に残っているのだけど、なんと見つけることができました。

これは感動ものやった。

 

このクルマとも今日でお別れ。

ご苦労さま。

Cさん運転おつかれさまでした!

 

明日からはワシントンです。

寒くないことを祈ろう。

Sun sets in the sea

May 1st Friday

 

いつの間にか5月。

今日でER最終日。

最後に追加でいれたこの日はとても面白い経験にあふれることになった。

 

沢山の患者さんを診察できるよう願いながらERに向かったけど、実際にはTraumaがひっきりなしにやってくる。

その中で印象的だった2例を紹介。

 

腹部がえぐれて露出していると連絡が入ってきた患者さん。

18歳男性で、状況は不明だがトラックに轢かれたらしい。

腹直筋がほぼ露出し、右側の鼠蹊部が全露出、大腰筋が半分切れて大腿骨頭部は半分に切れていた。

大腿動脈は当然触れない。

この状況でもまだ意識はあり、運ばれてきたときには鎮痛されていたけど相当痛かっただろう。

 

RBCFFPを流しまくって初期治療を終えるとORへ上がって行ったけど、スタッフの間でも助かるかは意見が割れていた。

右の下腿は絶望的だろうけども...。

 

この患者にERの総力を挙げてあたっている間にもまた別の交通外傷が運ばれてくる。

人手が足りず、Trauma Surgeryの実習を終えたばかりの4年生がE-FASTをしていた。

自信を持ってnegativeを告げる姿に圧倒される。

 

その後に運ばれてきたのは囚人。

刑務所内での乱闘で受傷したとのこと。

来院時は手錠+脚錠で、診察中も足錠は外されなかった。

日本でこういったことはあるのか?

聞いたことはないけど...。

 

自分でしっかりと診察したのは1人だけだった(Traumaが多すぎてベッドを空けるペースが追い付かない)。

左側頭痛・顔面麻痺に加え、両眼の外転ができないという高齢の男性。

当ててくれる時にすでに

「うわーLPしないといけないのかーできればしたくないよー」

とResidentが言っていたので、なかなか激しい症状なのは分かった。

 

神経診察はほぼフルでしなければならないし、なにより論理的に行うのがとても難しい。

ので、いつも緊張しながらベッドサイドへ向かうのだけど、今回ほどはっきりと、しかもたくさんの徴候が出ているひとは初めてだった。

本当に外転は全くできず、左の表情筋も完全麻痺。

頭痛はこめかみを中心として広がっているとのことだった。

 

CNⅥ・Ⅶがダメージを受けているのは分かったけども、じゃあ何が原因かのアセスメントには全く知識が追い付かない。

幸いこの人は紹介状ももっており、海綿静脈洞付近に瘤ができているのではないかとのこと。

ERで詳しく診るべきではないと判断され、痛みどめで様子をみながら神経内科にコンサルト。

結局どうだったのかは分からない。

 

この症例をプレゼンしていて、訴えや症状を並べていく自分はResidentに

「ちょっと待って、まず何が一番問題なの?」

と聞かれてしまった。

1か月間、ERというスピードが求められる場で実習してきて、「必要なことを、コンパクトに」プレゼンすることを学んできたつもり。

ただ、1か月たってもまだまだ全然できていないということを痛感する最終日。

まあ、たった4週間でできるようになる方がおかしいかもしれない。

 

でもきっかけとなるにはきっと十分。

こちらのResidentやAttendingが話しているのは、内容やスピードに注意しながら聞いていたつもり。

思いだしながら、日本に帰っても彼らに近づけるように練習していこう。

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最後の夕食はDr. Hoonご一家と。

日本ではあまりみないタイ料理を頂きました。


 

明日の夜、ワシントンへ移動します。

 

Japan in my mind

April 30th Thursday

 

Night shift終わりに、UCIの学生2名にメールを入れた。

来年、宮崎での実習に興味を示してくれている2人。

彼らは100%ではないものの日系人のルーツを持っていて、日本にも旅行で来たり親戚がいたりするとのこと。

今夜は彼らとの食事の予定があるのだ。

 

起きてしばらくは記録(先週分のブログ)を付けたり、全然すすまないパッキングに取り掛かったり。

一応めどをつけて出かける。

 

学生は男性と女性1人ずつ。

男性の方は190cmはありそうで圧倒された…!

2人とも日本が大好きだそうで、先祖をたどるとどちらも熊本からとのこと。

できれば4週間滞在したい!と、とても前向きな様子でこちらとしても嬉しかった。

“We’re 99.9% sure to go!” と、1年間楽しみにして頑張れるという言葉も。

調子に乗ってしゃべりすぎてしまった感があったけど、結果オーライということかな。

 

食事には小児科のDr. Murataも同席してくださった。

もともと彼らが宮崎のプログラムのことを知ったのもDr. Murataのおかげ。

宮崎に授業に来ていただいて、こちらでもとても良くしてくださって、本当に頭が上がりません。

 

彼らだけでなく、カリフォルニアであった人たちはみんな日本に好意的で、洗練されたイメージを持ってくれていた。

たしかに日本の大学からすれば、アメリカの提携校は喉から手が出るほど欲しいものではあるけれど、こちらの学生の中にも日本に来たいという気持ちをもった人はたくさんいるのではないか。

これからは毎年のように学生を受け入れることができればいいなー。

EMP学生の刺激材料としてはこの上ないだろうし。

 

また日本で会いましょう!

 

明日は11時前からadditional shiftに入って17時過ぎにDr. Hoonのご主人のレストランへ向かうことに決めた。

本当に最後の最後、いい時間を過ごせることを期待!