rollin' California

April 22nd Wednesday

 

今日はday shiftの日ではあるものの、UCIのメインキャンパスの方でResidentと学生合同のシミュレーションがあるということでそちらに午前中は参加。
今日の内容もACLSのような患者のアセスメントや蘇生、初期救急の対応のQ&A、心電図について。
後で聞いた話だけど、どうやら今月は循環器月間らしい。
来週もこういう内容かな。

 

講義の内容は本当に研修医レベル。
薬は何を使うか、から、じゃあどういった投与方法で何g投与するのかまで学生でもぽんぽん答えていく。
Residencyに入ったらすぐに即戦力として期待されている(のは日本でも同じ事情の病院はあるかもしれない)けど、これなら本当に第1日目から普通に診療できると思う。

 

また、UCIのメインキャンパスにあるシミュレーション施設の充実度はすごい。
少なくとも宮崎ではみたことのないものばかり。

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自分たちがみるのは救急関連の蘇生シミュレーションとかばかりではあるけれど、手術室のシミュレーション(本物の麻酔設備まである)や小児科用のセットも。
専属のスタッフがいて、教育をサポートしているようだった。

 

午後からはEDに戻りシフトを開始。
学生が4人ではあったのだけど、1人は朝のシミュレーションを知らずにこっちで実習していたらしい。
この彼がいつの間にかいなくなって実質3人だった。
Cさんが女の子と一緒に診察に行ったので、自分は1人で診察に回ることに。


(これを診察ノート見ながら書いているのが次の週なんで、いまいち何人みたかはっきりしないんですが…)

 

1人目はめまい、というか気絶?みたいな症状できた男性。
CAD、HTN、CKDなど既往が盛りだくさんの人だった。
3年目Resident(通称R3)にプレゼンしたけど、この症例での一番の教訓は、安易にsyncopeという表現を使うべきではないということ。
Syncopeという言葉は英語では広く浸透しているので患者からよく使ってくるが、実際には意識を失った時間がなければnear syncopeでしかない。
アメリカ内でも英語のレベルはさまざまなので、言葉の定義をしっかりしないと間違って受け取られてしまうのだ。

 

2人目は2週間前に林の中で転落したのか転げたのかでお尻あたりからかかとまでをケガしている女性で、皮膚炎がひどくなりすぎて痛みに耐えられず来院。
見るからに痛そうだった。
いろいろと抗菌薬を試してはいるみたいだけど良くならず、診察した時にはすでにIVでまた別な種類を投与中。
痛みどめも入れてたけど、果たして効いたのかな…?

 

この症例はシフト終わりのギリギリで当てられたので、この後に控えるDr. Murataとのディナーに間に合うか微妙なライン。
しかも、ちょうど7時頃Traumaが2件入ってきてみんなその対応へ。
帰っていたところで、申し訳ないけどプレゼンせずにResidentに引き継いで終了となった。

 

夜ごはんはCalifornia流の回転ずしを頂きました。

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California Rollを応用したやつが多くて、日本とは一味違う寿司を堪能。
ごちそうさまでした。


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この日のシフト中に、ドクターがリサーチのために使っていたGoogle Glass

目線を確認しながら、エコーの指示を出せるらしい。