Lost in translation
April 24th Friday
午前中は昨日の遊び疲れをとることに専念して、午後からDr. Murataの小児科のClinicへ。
UCIのClinicではあるものの、Medical Centerとは少し離れたところにある。
ここの周辺は半数以上がスペイン語を母国語としている人たちで、比較的貧しいコミュニティということになるそうだ。
診療については、ERと違って定期健診などの慢性的な疾患はどのようにアメリカで診ているのかは結構興味があったけど、日本とそこまで変わらない感じ。
ただ、実習はやはりより実践的で、患者を最初に診るのはResidentもしくは学生(ここでは3年生だった)。
それを上のドクターにプレゼンして、カルテも入力したりしている。
イギリス、アメリカと実習して思うのは、より手放しで診察させられるほど学習効果は高いということ。
何もないところに道筋を作って、次々に問診の質問やどこをチェックするかを考えると系統だってやらなければならないことが分かる。
最初から正解の手順をちらつかせる指導医の時は、どうしても頭を使わなくなってしまうのだよなぁ。
その後night shiftと伝えてはいたのだけど、それならということでOutlet at Orangeで簡単にタコスをごちそうしていただいてしまった。
来週も会えるといいわね、と言って下さったけれど、その時間を作ることができるだろうか…。
今日のnight shiftはTraumaも多くなかなか途切れない。
その中でも自分で診たり、Residentについていって一緒に診たりした患者さんも多くとても充実感のあるshiftだった。
Traumaについて。
Bike-Carの交通事故が2、3件。
神経断裂が疑われる症例も。
生後10週の女の子で、メジャーの試合のファールボールを頭に食らい泣き止まず来院。
球場が徒歩10分という立地ならでは。
来た時から「なんで10週の子供を野球の試合になんか...」と職員の顰蹙をかってたけれど、CTを取ると一部に頭蓋底骨折と、硬膜下血腫が見つかったらしく本当にかわいそうだった。
あと、この日UCIで初めてCPAからの死亡確認も経験した。
ただ、やっぱり会話が早くてしかもみんなが大声で叫ぶもんだから、どういった基準で死亡と判断するのかとかは分からなかった...。
独特な経験としては、通訳を使って診察させてもらったこと。
面白かったけど、やりにくさが半端なかった。
通訳の人も、次の患者があるらしく急かしてくるし、こっちもいまいちよく分からないので長くなるし…で散々だった。
また、この後別な患者さんで、Residentが通訳電話を使うのも見学させてもらった。
これもかなり難しそうだった。
外から見ている立場になると、英語が母国語でない自分の方が伝えたいニュアンスが分かるときもある。
けど、実際に通訳を使う立場ではそれが見えなくなってしまう。
そんな気づきもここならでは。
自分で診た人について。
糖尿病で紹介されてきたお兄さん。
肥満体系でまさい、という感じに加え、食事療法も守れていないらしい。
昨日受けた血液検査で血糖値800とかで送られてきたらしいけど…
ERでどうしろと…というのが正直な感想。
右側の激しい腹痛できたお姉さん。
20代前半ですでに2児の母。
胆石の既往があって手術まちだったけど、その間に妊娠が発覚してまでとっていないらしい。
混んでいたこともあり、うん、エコーしましょうか、という方針になった後もかなり待たされてた気がする。
やっぱ金曜日は激混みだなー。
残り正規shiftは3つ。
追加するかは分からない。
悔いの残らないように、最終週も頑張ろうー!