Day 20

27th March

The last day.
ここを通学するのも最後か…とか思いつつ、早めに登校してこんまりおススメのpeabodysの朝ごはんを頂く。
たしかに美味しかった。
けどこれを毎日はお財布がもたないな…。
自分でもできる感じなので、日本に帰ったらやってみよ。
っていっても当分先か。

 

9時からDr. Banarjeeの外来。
1人目はほとんどウルドゥーしかしゃべれず通訳がついてきている人だったのだけど、Dr. Banarjeeは母国語のベンガル語と英語以外にもいくつかしゃべれるらしく、ウルドゥーで会話していた。
ロンドンで医師をやっていくなら、何か国語でも話せるに越したことはないってことなのかな。

 

今日は1人、自分を含めた学生4人でほとんどの診察を(ドクターがいないところで)行い、プレゼンしてちょこっとチェックして終わりみたいな患者さんもいた。
診察される側も、それで早く終わるのならいいよ、という反応で、最後まで文化の違いを感じたところ。

 

自分にも次のスケジュールがあり、Dr. Banarjeeも外来が終わらないとのことで、あわただしく最後のあいさつをしてお別れ。
Ward Consultantでなかったのにいろんなことに誘って下さって、本当にお世話になりました。

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写真が暗いのが残念…。

 

11時からはProf. OliveiraのTeaching。
テーマは心電図の読み方。
先生が研修医時代からストックしている、典型的なもの、珍しいもの、診断に難渋したものを学生が1枚ずつ渡されて考え、プレゼンしていく。
何枚かやった中で、自分の勉強不足を痛感…。
そしてこっちの学生はしっかりマストなポイントはおさえている。
負けないように頑張らないと。

 

面白い心電図が1枚。
QRSが1回毎に大きい振幅と小さい振幅を繰り返すというもの。
なかなか見かけることはないとのことだけど、気になる人がいれば調べてみてください。

 

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どのTeachingも素晴らしかったです。

ありがとうございました。

 

お昼もいつもどおりCanteenでとったのだけど、この時にEssex出身の彼からtraditional British jamとsaltをもらった。

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前に話していたからもってきてくれたとのこと。
ありがとう、しっかりもって帰ります。

 

13時からJournal Club。
「移植臓器のallocationの倫理的な課題について」。
この倫理的分野にとても興味がある自分にとっては、最高におもしろい時間だった。
イギリスらしく、学生にもがんがん意見を求められる。
少しは発言できたし、それで議論が深まった感もあったからよかったなー。
こういうのももっと日本にあればいいのにと思う。

 

「生体腎移植を行う際に、Donorは片腎を摘出されてしまうのだから、DonorとRecipientの両方の予後をsumして2で割ると、移植を行わない場合と差があるのか?
もし行わない方が予後が良好なら、移植を行うことはは倫理的に問題があるといえるのでないか?」
といった議論があるらしく、まったく考えたこともない視点で新鮮だったな。

 

4週間の最後はDr. PopoolaのTeachingで、先週と同じくClerkしたものをみんなの前んでプレゼン。
先週より”a lot improved”と言ってもらえたけれど、summaryのところは”need a little more improvement”。
はじめのSummaryが悪いと、他がよくても聞いてもらえない可能性もあるのだと指摘され、これはどこにいってもそうだと思った。
教えてもらったようにプレゼンできるまで練習していきます。

 

今日はもうずっと予定が詰まっていたので、Clerkingする時間はなさそうだと思っていた。
案の定、Teachingが終わったのは17時前。
患者さんは夕食の時間になるし、最後の書類作業をしたりしてこんまりを送り出すことを考えて断念。


結局、4/5/5/3で計17人の患者さんをほぼfull examineさせてもらうことができました。
他にもA&EでQuick clerkingさせてもらったり、外来で診察をさせてもらったり。
こんなにpatient basedな学びが多くできたのを幸運に思います。

 

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本当にお世話になりました。

 

自分にとってはこの病院で過ごす最後の1日だけれど、ここでは来週からもただ日常が流れていくだけ。
新しい患者さんが入院して、誰かは退院して。
きっと医療現場はどこでもそう。
学生最後の実習の日。
初期研修最後の1日。
これからもこんな寂しさを何回も経験していくんだな、と感じる1日にもなりました。

 

こんまりが出発する前に4人でご飯を、と言っていたけど、さらにその前に同じ班でよくしてくれたやつらと駅前のPubで一杯。
本当にいつかまたロンドンに来て彼らに会いたい。

 

簡単に夕食を済まし、見送った後の寮に帰る道のりは3人。
Sさんも明日帰国なので着いたらお別れのあいさつを交わす。

 

さみしいけれど。

2人の分も、明日の打ち上げ楽しもう!